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Visionの重要性


1987年にSonyに入社した当時のVisionは設立趣意書に記されている。

これは創業者である井深大氏、盛田昭夫氏の思いである。
1946年(昭和21年)1月、ソニーの創業者のひとり、井深 大が起草した。

「東京通信工業株式会社設立趣意書」

sony設立趣意書

会社設立の目的

一、 真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設
一、 日本再建、文化向上に対する技術面、生産面よりの活発なる活動
一、 戦時中、各方面に非常に進歩したる技術の国民生活内への即事応用
一、 諸大学、研究所等の研究成果のうち、最も国民生活に応用価値を有する優秀なるものの迅速なる製品、商品化
一、 無線通信機類の日常生活への浸透化、並びに家庭電化の促進
一、 戦災通信網の復旧作業に対する積極的参加、並びに必要なる技術の提供
一、 新時代にふさわしき優秀ラヂオセットの製作・普及、並びにラヂオサービスの徹底化
一、 国民科学知識の実際的啓蒙活動

経営方針

一、 不当なる儲け主義を廃し、あくまで内容の充実、実質的な活動に重点を置き、いたずらに規模の大を追わず
一、 経営規模としては、むしろ小なるを望み、大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する
一、 極力製品の選択に努め、技術上の困難はむしろこれを歓迎、量の多少に関せず最も社会的に利用度の高い高級技術製品を対象とす。また、単に電気、機械等の形式的分類は避け、その両者を統合せるがごとき、他社の追随を絶対許さざる境地に独自なる製品化を行う
一、 技術界・業界に多くの知己(ちき)関係と、絶大なる信用を有するわが社の特長を最高度に活用。以(もっ)て大資本に充分匹敵するに足る生産活動、販路の開拓、資材の獲得等を相互扶助的に行う
一、 従来の下請工場を独立自主的経営の方向へ指導・育成し、相互扶助の陣営の拡大強化を図る
一、 従業員は厳選されたる、かなり小員数をもって構成し、形式的職階制を避け、一切の秩序を実力本位、人格主義の上に置き個人の技能を最大限に発揮せしむ
一、 会社の余剰利益は、適切なる方法をもって全従業員に配分、また生活安定の道も実質的面より充分考慮・援助し、会社の仕事すなわち自己の仕事の観念を徹底せしむ。

詳細はこちらを参照 設立趣意書

中でも”真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設”は有名だと思うが、本当に社内は自由で優秀な技術者集団であった。

これらのVisionがあったからこそ、社員は技術的な問題点は苦しみつつもそれを乗り越えた時の達成度を楽しみ、世界最小、最軽量、どこにもない技術の開発に集中することができた。

私はSony社員は究極のヲタク集団だと思っている。
自分の得意な分野に対しては誰にも負けないとてつもない技術。

だからこそ、世界中のヲタクからも絶大なる支持を受けていたんだと思う。

技術者のレベルが落ちたわけではない。

問題なのは世代交代したこの会社に新たなVisionが存在しないことである。
誰もが分かる通り、この経営方針は今のSonyには全く当てはまらない。

経営者が交代するということは、会社への想いも価値観も変わるはずである。
ならばその経営者、時代にあった経営方針、経営計画に書き換えなければならない。

Vision無く働くということはどういうことか?
何も決められないという事である。
Visionは羅針盤であり、未来に向かってどういう方向に向かっていくかを示したものである。
この羅針盤がない限り、経営がうまくいくとすればマグレか好景気の波にたまたま乗ってしまったかである。

これは経営だけではなく、個人の人生にも言えることだろう。
自分の人生の目的、Visionを創ってこそ迷いがなくなり覚悟が決まるものである。

 


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